SS続き×5

 どんどん書くよ〜(´∀`*)
 以下18禁シーン




 目が覚めた部屋に連れて戻られると、アザトはため息を零した。

『はー、まさかここまでさせるとは・・・。』

 アザトがこちらを困惑した表情で見ている。

 会話は理解できるようになったが、アザトとユシウの会話の意味までは図りかねていた。

 この世界の言葉を話すようになる方法を、アザトが任されたのは理解したし、それにアザトが乗り気でないのも見ていれば分かる。

 俺としては腹の痛みが限界近くきているから、いい加減寝てしまいたかった。

 いつも怪我をした時は、家か保健室でずっと寝っぱなしだ。

 だがアザトは腕を組んで、何かをしきりに考えている。

 俺はアザトが気づかない程度に、壁に寄り掛かる。

 腹の鈍痛だけでなく、切り傷も熱を持ち始めていた。

 ―――くそっ、さっさとどっかいけよ・・・ッ

 心の中で罵っていると、膝からガクッと力が抜けて床に倒れこんでしまう。

「チッ・・・!!」

『アキ!』

 驚いたアザトが慌てて駆け寄ってくる。

 腹を押さえている俺をアザトがベッドに抱え上げた。

『すまない。今はもう休め、後で包帯を替えにこさせよう。』

 そう言って金髪に染めた俺の髪を梳く。

 指が痛むところに触れると、じり、と眉を寄せる。

 その手が引くと、俺はさっさと意識を手放した。

 

 
 ・・・。

 変な匂いがする・・・。

 ふーっと眠りが浅くなったとき、そんな異変で俺は目を覚ました。

 瞼を開けると、やはりまだ右目の視界は無かった。

 新しい包帯の匂いがして、言葉どおり包帯が替えられたのが知れた。

 部屋の中は暗く、窓の外もすっかり日が落ちてしまっていた。

 だが部屋には蝋燭の明かりが一つだけ灯っていた。

 丸テーブルの上に置いてある燭台に明かりがついており、そこにアザトが座っていた。

 そして匂いの原因は、テーブルの上に置かれている焼香だった。

 細い煙を燻らせるそれの匂いは、妙な香りだ。

 普通の香などではないのは、すぐに分かった。

『目が覚めたか。』

 そう言ったアザトは昼間の武将の衣装ではなく、楽な部屋着のような服を着ていた。

 蝋燭のオレンジの光に照らされた日に焼けたアザトの顔は、陰影がはっきりと出ていて男前に拍車をかけていた。

 こちらへと近づいてくるアザトに、俺は幾分か熱の引いた体を起こそうとして今の自分の状況に気づいた。

 ジャラ、と手首を捉えて離さない鉄の楔。

 黒く重いそれはベッドヘッドに繋がっていた。

「な!!!」

 俺は力任せに腕を引くが、ガシャンッガシャンッ、と鉄のぶつかる音と手首の痛みを感じるだけだった。

「何だよこれは!!離せよっ!!」

 ベッドにのし上がってくるアザトをギロッ、と睨むがアザトは動じる様子もなかった。

『大人しくしててくれよ。出来るだけ手荒な事はしたくない。』

 そう言って服の下に手を滑り込ませてくる。

「なっ、何すんだ離せ!!」

 力任せに暴れると、アザトは腹に触れてる手にぐっと力を入れた。

 途端に走る痛みに、体が反射的に動きを止める。

 服をたくしあげると、そこに露になった体にアザトは眉を寄せた。

 体中にある痣。

 それは今日できたものばかりではなく、最近別の日につけられたものもあった。

 そして鳩尾辺りにある、一際大きな痣。

 それはもはやどす黒く変色し、青や紫を通り越した色をしていた。

 自分がやった事だからこそ一層苦いものが込み上げてくる。

「っ・・・!」

 突然触れた暖かく湿った感触に、俺は目を見開いた。

 アザトが腹の痣を舐めたのだ。

 ざら、と舐められたそこからぞわっ、と何かが這い上がってくる。

 首の裏を走って、頭のてっぺんまでその感覚はビリビリと這い上がっていった。

 よく知った感覚に、俺は意味が分からず頭が混乱した。

 ―――なんで感じてんだよッ

 手で払おうとしても、鉄の楔に阻まれて手首に鬱血ができるだけだった。

 わき腹を妖しく撫で回すアザトの茶色い目と目が合う。

 心拍数が上がって、一緒に呼吸も上がっている。

「んぅっ、ふ、ひ・・・ッ」

 内腿に熱い息が掛かる。

 直接的な快感を感じる所ではないものの、腰がビクつく程度には敏感な所だ。

 だが、自分はこんなに敏感だっただろうか・・・?

 履いていたものを全部取り払われると、アザトはサイドテーブルの引き出しから何かの瓶を取り出した。

 オイルのようにどろっとしたそれは黄金色をしていて、一見蜂蜜のようにも見えた。

 だがその強烈に甘ったるい匂いは、決して蜂蜜のものではなかった。

 手にたっぷりと取ると、それを手で暖め、俺の中心に触れた。

「うあっ、ぁっ・・・・ッ!!」

 声を飲み込もうと歯を食いしばるが、ドクンッ、とアザトの握る半身が大きく脈打ったように感じた。

「はっ、あっ、なっ、なんっ・・・!」

 体中の血が一気に下半身に集まり、頭が朦朧とする。

 簡単な上下に扱かれるだけの動きにも、あられもない声を上げて喘いでしまいそうになる。

 それでも俺は最後の意地で腰をビクつかせるだけに抑える。

 そして、アザトの指がその奥に触れた。

「っ!!!」

 俺はアザトの動きを止めようとするが、足はがっしりと脇に挟まれ、腕はガシャンッ、ガシャンッと騒がしい音をさせるだけだった。

 オイルを足した指が、ぬぷ、と奥へ侵入した。

「ひっ・・・止めろッ、この・・・!!」

 アザトの大きな指はそれだけで十分違和感を覚える。

 ぬめりを帯びている為、擦れる痛みは無かったが気持ち悪い・・・はずだった。

 指が触れた粘膜から、甘い感覚が湧き上がる。

「っん、・・・くッ・・・ハッ・・・」

 指を根元まで入れられて、探るように中を掻き回される。

 目をぎゅっと瞑って、その感覚を追い出そうとすればするほど、深く捉えて離さない。

 やがて指を増やされて一気にこじ開けられた感が強まり、俺は目を見開き腰を浮かせた。

「ひっ!!いっ・・・止めッ!いぁあっ」

 その大きな指が中のどこかへ触れると、俺は体をビクッ、と反り返らせた。

「はっ、あっ、なんっ・・・ソコ・・・ッ」

 アザトは心得たようにソコを二つの指で擦り上げる。

 強く弱く、撫でるようにされると抱えられた膝が、わなわなと震えた。

 涙が一気に溢れてきて、顔を濡らす。

「いやだっ、やめろっ、いやだっ・・・!いやッ」

 指が引き抜かれ、もっと別の、熱く硬いものが宛がわれた。

 俺がはっとして目を見開いた瞬間、ソコがミシッ・・・と軋んだ音がした。

「いっ、ぁあああああああっ、やめっ、むり・・・!!!」

 アザトの大きすぎるそれが、俺の中に入ってこようとしている。

 体格差なんて可愛いものなんかじゃないそれは、いくら解しても俺が受け入れられる大きさじゃなかった。

 頭を振り乱し、枕に顔を押し付ける。

「ひぃっ、やめっはっ・・・んあぁあああっ、んぅっ」

 ゆっくりだが確実に奥へ奥へ入ってくる灼熱に、じぃんと痺れる様な快感を俺の体は感じていた。

「はひっ・・・はっ、あ、はっ・・・」

 やっと動きを止めたアザトに俺は大きく胸を上下させ、視界は涙で霞んでいた。

 アザトが覆いかぶさるようにしていたので、その熱い息が首にかかる。

 それにすらぞわっ、と体が反応してしまう。

 どう考えても体がおかしいのは明らかだった。

 しばらくそうしていると、アザトが俺の腰を掴んで体を起こす。

「うっ、あ・・・ッ!!」

 ズクッ、とより深く腰を進められて息を呑んだ。

 そのままゆっくりと注挿を始めて、俺は堪らず中のアザトを締め付けてしまう。