SS続き×6

 どんどん書くよ〜
 以下18禁シーン




 「んぁああああっ、っひ、は・・・ッ!!!」

 ゆっくりと動かれるだけで体ごともていかれそうになる。

 枕を必死で握り締め、逃げようと体を捩るが、ぐいっと強引に引き戻される。

 拍子に敏感な所を擦り上げられて、思わず息を詰める。

 「んぅっ!、ふ、ひっ・・・なん・・・で・・・ッ」

 色んな事が頭の中で溢れかえってきて、もうまともに考える事が出来なくなってきていた。

 何でこんな目にあってるんだ

 こんな熊みたいな男に襲われなきゃなんねーんだ

 そもそもどうして俺がこんな所にいるんだ

 自分が知りたい事は何一つ分からないまま、けれどもそんな自分を他所に回りは勝手に話を進めていく。

 自分の声など届かない今の状況に、取り残されたような、自分の意思など関係なく巻き込まれた事に腹立たしい気持ちが募る。


 かなしい

 
 きっとそんな感情なのだろう。

 心と裏腹に目の前の男に確実に追い上げられている体が苦しい。

 涙を流して、髪を振り乱して、自分の体なのに抵抗すら許されていない。

 蹴飛ばしてやりたいが足はがっしりとあの大きな手に掴まれているし、体のどこかに力を入れるだけで中にいる熱を締め付けてしまいそうで恐ろしかった。

 体を無理やりこじ開けられて侵入する、その熱と質量に密かな恐怖すら感じた。

 普通の男なら一生経験しないハズの感覚だ。

 体の奥のどこからこんな感覚が沸いてくるのか、中でそこを何度も擦り上げられて涙が止まらない。

「ふひぃっ、いやだ・・・ひや・・・ッ!!」

 先端から透明な粘液を溢れさせる半身を握りこまれ、剣を握ってできた瘤のある大きな手で扱かれる。

 容赦なく追い上げる動きに、男を締め付けると分かっていても堪らず腰を引いてしまう。

 もう片方の手で強く腰を掴まれて固定されている。

 臀部や太腿に感じる男の体の屈強さに、力では抗えないのを脊髄が凍える感覚で悟る。

 腰を引き上げられて腕が鎖に引っ張られる。

 動きにあわせてジャラジャラと音を立てる。

 アザトの動きが激しくなり、苦しさが増す。

 アザトの絶頂が近いのを頭のどこかで感知するが、自分にはどうする事もできなかった。

 そして一際置くまで押し入られた時、その最奥の壁に熱い飛沫が叩き付けられた。

 「ひぃっ、ぅぁあああああああっ!!」

 それに合わせる様にアザトが俺の半身を扱き上げて、俺も白い液体を吐き出した。

 「はふ・・・っ、はっ、はっ、は・・・ッ」

 激しく上下する胸をなんとか落ち着けようとするが、耳元でガンガン音を立てる鼓動が煩くてたまらない。

 ずるり、とアザトが中から出て行くと大量の精液が中から流れ出てくる。

 その感覚は不快なものでしかなく、嫌な顔でもしてやりたかったがすでに体力は限界だった。

 じくじくと熱が収まらない体に、俺は涙を溢れさせていた。

  




 翌日、目が覚めると別の部屋にいた。

 最初に目が覚めた部屋とは比較にならない程広く整えられた部屋は、人目で高位な身分の人間のものだと分かった。

 
 嵌められていた鉄枷は消えていたが、そこにはくっきりと鬱血が残っていた。

 体中にある打撲に加え、手首の鬱血に下半身の重だるい感覚に知らず重いため息が漏れた。

 いつものように体が訴える痛みを無視し、体を起す。

 天蓋こそ付いていないが無駄に大きく、寝心地の良い上質のベッドから降りる。

 床に足を下ろした途端に力が抜けて倒れかけるが、そんな事は予想済みなので思いっきり踏ん張って耐える。

 ガクガクと膝が笑うが、床に倒れるなんて無様な事はしたくなかった。

 サイドテーブルに手をついて立っていると、奥の部屋からアザトが現れた。

 腰にバスタオルらしき大判の布を巻いて、こげ茶の髪をガシガシと拭いている。

 見るからに風呂上り、といった感じだ。

 俺の視線に気づいたアザトは2・3度瞬きをして、どこか安堵したように肩を下ろした。

『めが覚めたか。体は大丈夫・・・な分けないか。無理をするな、寝ておけ。』

 首からまだ雫を滴らせながら、アザトは俺をベッドに寝かせようとする。

 俺はアザトの手を緩く払うと、扉に向かって歩き出す。

 吐き気がする。

 こんな所から早く出て行ってしまいたかった。

 じりじりと胃の底の方から焼け付くような不快感が這い上がってくる。

 どんなに下らない事で喧嘩を売られてもこんな不愉快な気分になった事はなかったし、心が擦り切れる事もなかった。

 もう少しでドアノブに手が届く・・・、という所で足が床から離れてぐっと視界が高くなった。

「っぁ・・・!!」

 アザトに担ぎ上げられたのだ。

 その硬い腕が腹に食い込んで、鈍い吐き気にも似た痛みが湧き上がってきた。

『寝てろ。まだ怪我も治ってないんだ。怪我人は大人しくしてるもんだ。』

 そういって少々荒っぽくベッドに下ろす。

 シーツを上から被せ、起き上がれないように体の上を跨ぐように寝そべられた。

『いいか、この部屋は俺の部屋だ。外には部下を四人立たせている。俺以外の人間はいれないように言いつけてあるし、お前がこの部屋を出て行こうとしたら無理やりにでも部屋に押し込めるように言ってある。』

 暗に逃げられないぞ、と言っているのに俺はぐっと口を噤んでアザトを上目に睨む。

『そんな顔したって駄目だ。もしかしたらハルトが来るかもしれないが・・・、お前がハルトの事好きじゃないのは何と無く感じてるが、あまり邪険にするなよ?ユシウがあとで面倒だからな。』

 知ったこっちゃ無い、と俺は顔を背けるとアザトは困ったような笑顔を浮かべて、ため息を漏らした。

『じゃ、俺は自分の仕事に行くが、後でまた医者を寄越して傷の具合を診させる。そん時はそのキッツい睨み、かますのや止してやれよ?』

 そう言って俺の体の上から体を起こすと、別室へ姿を消す。

 数分もしないうちに初めて会った時に着ていた武将の衣装に身を包んで現れ、俺に目配せをしてから部屋を出て行った。